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おふぃま新聞 7月号

7月のおふぃま新聞は以下の内容でお送りします。

1.国交省が睡眠不足による事業者の事故防止対策強化へ省令改正

国土交通省が、貨物自動車運送事業法などに基づく省令を改正し、事業者がドライバーを乗務させてはならない項目に「睡眠不足」を新たに盛り込みました。施行は今年6月1日で、以降は、トラックやバスの運転手は乗務前に必ず睡眠状態のチェックを受け、不足の場合は乗務できなくなります。
【国土交通省〜睡眠不足に起因する事故の防止対策を強化します!!】

2.「賃金引上げに向けた生産性向上事例集」とは

厚生労働省より、中小企業・小規模事業者の賃金引上げを目的とする生産性向上の取組みをまとめた
@『〜生活衛生関係営業〜 生産性・収益力向上の取組事例集〜賃金引上げのヒント〜』と、
A『生産性向上の事例集〜最低賃金の引上げに向けて〜』
の2冊の事例集が公表されました。
@は、飲食業、宿泊業など「生活衛生関係営業」の企業に特化した、初めての事例集となります。
【厚生労働省「賃金引上げに向けた生産性向上の事例集を作成しました」】

3.新たな在留資格で外国人の長期就労が可能に

政府は、「経済財政運営と改革の基本方針(骨太の方針)」の原案をまとめました。
政府は現在、単純労働の分野で外国人の就労を原則として禁止していますが、医師や弁護士など高度な専門性を持った人材は積極的に受け入れ、家族の帯同も認めています。
今回の原案による新たな在留資格の対象は、人手の確保が難しく、業種の存続・発展のために外国人材の受け入れが必要と認められる業種(農業、介護、建設、宿泊、造船)の5分野を想定しています。

4.従業員の健康もリスクアセスメントしてみよう!

リスクアセスメントとは、事業場にある危険性・有害性の特定、リスクの見積り、対策の優先度の設定、リスク低減措置の決定の、一連の手順をいいます。健康管理についても、リスクアセスメントのプロセスは、一般的なものと同様です。
たとえば、心筋梗塞の既往があり、複数の動脈硬化危険因子を持っている従業員が、月60時間の残業をしていたとしたら、リスクは、
危険:心疾患の再発(危害の重大性が大きい)
発生の可能性:危険因子複数持っていることから、高い
危険への対応:過重労働への対策が取られていない
といったことから、「非常に大きい」と見積もることができ、従業員にとっては「危険因子を減らすために、健康診断結果のどの指標の改善に取り組むべきか」、その上司にとっては「過重労働対策として、どの労務管理項目を改善するべきか」が明確になります。

5.調査結果にみる中小企業の人手不足等への対応

日本商工会議所は、全国の中小企業4,108社を対象に実施した「人手不足等への対応に関する調査」の結果を発表しました。
同調査での多様な働き方に関する取組みついての設問では、約5割の企業が「長時間労働の削減」「再雇用制度」を、約3割の企業が「年休取得の促進」「子育て・介護休暇制度」を実施していることがわかりました。
それによって得られた効果として、「高齢者の活躍促進」「人材の確保(退職者の減少)、定着」「従業員のモチベーション向上」などが挙げられています。

6.長時間時間労働はここ10年でどのくらい減ったのか?

月に240時間以上の長時間労働をしている人が、この10年間で減少したことが、東京大学社会科学研究所の石田浩教授らの調査でわかったと報じられました(男性の正社員など:2007年の35.4%から、2017年は23.7%まで減少)。減少傾向にあるとはいえ、23.7%という結果は、いまなお高いというべきかもしれません。
過労死事件の社会問題化や働き方改革等もあり、働く人々の労働時間への意識はさらに高まっています。企業としては、労働者の意識や世相の変化から取り残されないよう、常に注意が必要でしょう。

コラム

映画「空飛ぶタイヤ」を観てきました。

運送会社のタイヤ脱輪事故の原因は、整備不良なのか、自動車の欠陥なのか、を運送会社の社長が追及し、最後は、池井戸潤作品らしい終わり方をするのですが、見終わって「もや〜」とした気分が残りました。
事故を起こした運転者のその後は・・・、
整備不良とされ総務に異動した整備士は・・・、
そもそも、完璧な整備ってあるのか・・・

正義を貫くと言って戦う社長(正義って何?)、会社・従業員を守る(守るって何を?)ため原因を追究しない社長、といろいろな会社が出てきますが、そのあたりはさらっと流されてしまいました。
次は、事故に関係する一人一人を主人公にしてドラマ化をして欲しいなと思いました。

by office-matsumoto | 2018-07-01

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